個人で古物商の許可を持っていますが、法人で使えますか?

よくある質問 Q&A|古物商許可

結論からいうと、個人で取得した古物商許可を、そのまま法人で使うことはできません。
「会社を作った」「自分が代表になった」「役員の一人が許可を持っている」場合でも、 法人で古物営業をするなら、法人名義であらためて手続きが必要です。

まず押さえたいポイント
  • 個人の許可は、あくまで個人名義の許可です
  • 法人で営業するなら、法人名義で新規申請が必要です
  • 個人営業をやめるなら、個人の許可証の返納も検討します
法人化・切替のイメージイラスト

個人 → 法人への切替では、
許可の名義をきちんと整理することが大切です。

結論

個人の古物商許可を、法人にそのまま引き継ぐことはできません

個人と法人は別です。
たとえ同じ人が代表者になっても、個人で受けた許可が自動的に会社へ移ることはありません。
そのため、会社として古物営業を始めるなら、法人として新たに古物商許可申請を行います。
NG

個人の許可を会社で使う

個人で取得した許可は、その個人のものです。
会社の営業にそのまま流用することはできません。

NG

役員個人の許可で会社営業

役員の一人が許可を持っていても、会社の営業にその許可を使うことはできません。
名義を借りて営業する考え方は避けるべきです。

OK

法人名義で新たに申請

会社として営業するなら、会社の情報・役員情報・営業所情報を前提に、
法人として申請を進めます。

わかりやすく整理

なぜ使えないの?

1

個人で許可を取る

この時点の許可は、申請したその人個人に対して出ています。

2

会社を作る

株式会社や合同会社を作ると、古物営業の場面では個人とは別の主体として扱われます。

3

法人で営業する

会社で古物を扱うなら、会社名義の許可が必要になります。

要するに: 「許可を持っている人」と「実際に営業する人・会社」がズレると問題になりやすいため、 法人化の場面では名義をきちんと分けて考える必要があります。
実務の流れ

法人で古物商を始めるときの基本的な進め方

STEP 1

法人で申請するか確認する

今後の営業主体が「個人」なのか「法人」なのかをまず整理します。
会社で仕入れ・販売・契約・売上管理をしていくなら、法人申請を前提に考えた方が安全です。

STEP 2

法人申請に必要な資料をそろえる

法人申請では、個人申請とは別に、定款・登記事項証明書・役員に関する書類などが必要になります。
営業所管理者がいる場合は、その方の確認資料も必要になります。

STEP 3

個人営業をやめるなら返納も整理する

これまで個人で古物営業をしていて、今後は会社だけで営業する場合は、 個人側の許可証の返納手続きも確認します。
反対に、個人営業を本当に継続するなら、その扱いを曖昧にしないことが大切です。

比較表

個人許可と法人許可の違い

項目 個人で許可を取る場合 法人で許可を取る場合
名義 本人個人 会社(法人)
営業主体 個人事業として営業 法人として営業
基本資料 本人関係の書類 定款・登記事項証明書・役員関係書類など
法人化したとき そのまま会社には移らない 会社で営業するなら新たに必要
返納の検討 個人営業をやめるなら必要 法人側は法人側で管理
注意点

こんなケースは特に注意です

会社を作ったばかりの方

  • まだ個人の許可しかない
  • 会社名で取引を始めたい
  • 法人のホームページや口座で運営する予定がある

ネット販売を予定している方

  • 法人サイトや法人名義のECで販売したい
  • 表示名義を会社にしたい
  • URL関係の資料もあわせて準備したい

役員が個人許可を持っている会社

  • 代表者個人の許可で足りると思っている
  • 会社として仕入れ・販売を始めたい
  • 名義の整理ができていない

個人から法人へ切り替える方

  • 個人営業はやめる予定
  • 返納のタイミングが不安
  • 個人と法人のどちらで進めるべきか迷っている
Q&A

よくある質問

会社の代表者が個人で古物商許可を持っていれば、会社も営業できますか?
できません。
許可は代表者個人のものであって、会社のものではありません。
会社として営業するなら、法人名義での許可申請が必要です。
法人の許可を取ったら、個人の許可は必ずすぐ返納ですか?
個人としての古物営業をやめるなら、返納の検討が必要です。
どの形で営業を続けるのかを整理したうえで、個人側の扱いも確認するのが安全です。
法人申請では何が増えますか?
個人申請に比べて、法人の存在を示す資料や、役員に関する書類の確認が必要になります。
会社の形で古物営業を行う以上、会社側の情報を前提に審査されるためです。
ご相談ください

個人から法人への切替で迷ったら、早めの確認がおすすめです

「このまま個人の許可でよいのか」
「会社で申請した方がよいのか」
「個人の返納はどう考えるか」
このあたりは、始める前に整理しておくと後で動きやすくなります。

周南行政書士事務所では、古物商許可のご相談を承っています。
個人申請・法人申請・切替のご相談もお気軽にどうぞ。